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むかしなつかし

今日は昔書いた小説を掘り出していました。

16歳の時の作品。(未完)



-----


オープニング


      1

「こんにちは。ジョン、きょうはいい天気ですねぇ」
トムが言うと、
「なにを言ってるんだ! トム、チーズを食べたのはおまえだろう」
「いいや、知らないよ」
「ほんとうか? とぼけてもむだだぞ!」
「ほんとに知らないよ」
「じゃあ、口のまわりについてるチーズはなんだ!」
トムがあわてて口のまわりをさわると
「うそだよ」
「なんだ、おどろかすなよ」
「チーズがないんだ」
ジョンがからの皿をみせる。
「…………」
たしかにチーズはなくなっている。
「どこにいったと思う?」
「それは…判らないよ」
「判らないじゃ困る! 私が困る。しまいにゃ君まで困ることに――」
「落ち着けよ! チーズならまた買ってくりゃいいじゃないか!」
トムは興奮したジョンをなだめていった。
「それにさ、それくらい――」
そこまで言ったとき気付いてしまった。
「ジョン…泣いてるのか…」
「…あれは、ただのチーズじゃないんだ……たぶん」
「たぶん?」
「君には分からないだろうが、あれは特別なチーズだ」
「特別ねぇ」
「………腐ってた」
「そりゃそうだ」
ジョンは部屋じゅうをさがし始めた。まずは、机の中をかきまわした。机にないと分かると、今度はベッドをすみからすみまでしらべた。
ビデオの早送りのようにスピーディーだ。
「はやいね」
「なにが?」
「探すのがさ」
「どんなに探すのがはやくてもみつからなきゃ意味がないのさ」
ジョンの言葉にしんみりしていると
「ひまならてつだってよ」って言われた。しかたがないので手伝ってやった。
部屋のすみずみまで探したけど、結局この日は見つからなかった。



「おはよう、ジョン」
「行こうか」
部屋に入るなりいきなりジョンが顔を上げながら言ってきた。
「まだ探してるのかい?」
部屋の中はかなりめちゃくちゃだ。足の踏み場もない。
「いや」
「じゃあなに?」
「――当ててごらん」
トムはちょっと考えて
「わかんないよ」
と言うと
「少しは考えてくれよ」
ジョンがためいきをつきながら言った。
「ほれ、あれを見れば分かるだろ」
部屋の真ん中を指さしている。そこには大きなリュックがちょこんと座っていた。
「出かけるの?」
「そう、だから言ったろ」
「?」
「君ははなしを聞いてるのか? 君が部屋に入ってきたときに『行こうか』って言っただろう」
「あれはそういう意味だったのかい」
「じゃあ行こうか」
ジョンがすっくと立ち上がって言った。
「え? 何しに?」
「おい、話の展開で分かるだろ」
「特別なチーズを探す旅?」
「チーズ? それなら解決した」
「見つかったの?」
「チーズは未来に行ってしまったんだと思う」
今日のジョンは変な事を言うな、と思っていると
「つまり、部屋の中になかったたということは未来にいったとしか考えられない」
「どうやって?」
「とにかく未来に行ったんだ。説明終わり、さあ行こう」
「――じゃあ……何しにどこへ行くの?」
「さあね、どこに行くかはこいつしだい」
そう言いながらジョンはリュックの中からバナナを出した。
 「みてろ」
 そう言うと、ジョンはそっとバナナを水の入った洗面器にうかべた。



       2

 うかんだバナナはくるりと回転し、トムから見て右のほう、つまりジョンのほうを向いて止まった。
「だいたい西のほうを向いている」
 ジョンが、バナナの頭の先っぽを東に向けてうかべた。すると百八十度回転してまた西を向いた。
 トムはバナナを水から出して、フローリングの床に置いてみた。
 しかしバナナはピクリともうごかない。
 「だめだめ、水にうかべないとうごかない」
 「これは、なに?」
 「ジョージのさ。ほら例の穴からちょっと拝借したんだ」
 例の穴というのは、この部屋に空いているとなり部屋とつながっている穴で、このまえジョンがうっかり空けてしまったんだ。でも本人はどうして空けてしまったのか分からないらしい。(たぶん寝ぼけて空けてしまったんだろう)
 「ジョージの? いいのかい、勝手に取って」
 「大丈夫だろ。穴があいているのはジョージも知ってるし、穴の近くにだいじな物は置かないだろ」
 そうかなぁ…とトムは思った、が"あのジョージ"が持っている物なのでつい、そうだね、と答えてしまった。
 「あと取説もあった」
 取り扱い説明書を取説と略すことはトムがおしえてやったものだ。
 ジョンは、さっそくおぼえたことばを使っている
 「そんな物まであるの?」
 「えーと、どこやったかなぁ」
 ジョンはリュックをゴソゴソとあさっている。
 「出てこないな。まあいいや、とにかくそれにはこう書いてあった。

『バナナが指し示す方向にお宝があります。バナナの指し示す方向を知るにはある操作が必要です。(それはプレイヤー自身で探すことになります)
 プレイヤーはバナナが真っ黒になったらゲームオーバーです。(青いバナナは十日ほどで真っ黒になります)がんばって探してください。


                        対象年齢65才以下』

 って書いてあったんだ」
 「さすがジョージのだ……ただ物じゃないな」
 「――で、ある操作ってのは水にうかべることだ」
 「65才以下ってのはなんだろ」
 「要するに、年寄りはだめってことだ。若くて元気のある人が対象なんだと思う」
 「じゃあ、早く行こう!」
 「急に乗り気になったな」
 ジョンはリュックをしょった。
 「別にいやだなんて言ってないよ」
 「冒険の準備はしないのか?」
 次の瞬間トムは、急いで自分の部屋にもどり。完璧の準備をして戻ってきた。
 「おまたせ」
 「こっちもオーケーだ」
 部屋はきれいにかたずけられてていた。
 ジョンはドアに手をかけて扉を開いた


 1   脱出


      1

 「オーイ! ジョン、いるかい!」
 廊下に大声がひびいた。
 「ヤバイ! 大家先生だ」
 ジョンはサッと柱に隠れた、しょうがないのでトムもそれにつづいた。
 「あれ~? 穴空けたのばれたのか?」
 「あの声からしてそうだね」
 「シー、トム、声がでかいんだよ君は」
 廊下の端からジョンの部屋に向かって早歩きでやってきた。
それにあわせて僕らも見つからないように柱の周りを回る。これなら大家先生からは死角になっているはずだ。
 「ジョン! 居るんでしょう。出てきなさい!」
 大家先生がドアをたたきながらさけんでいる。
 そのあいだに僕たちは階段を降りていく。そのままドアが左右にずらっとならんだ廊下を駆け出す。
 「――よし、このまま外へ出よう」
 まだ大家先生の叫び声が聞こえる。玄関まであとちょっとのとき、ちらりとひとかげが見えた。
 「!」
 とっさにトムはジョンの服をつかみ、カギが開いていることを神に願って左のドアノブをむんずとつかみ、引いた。ドアがすっとひらきそのまま001号室の部屋へすべり込んだ。
 「なんだ! トムどうした?」
 トムは小声で
 「いま、誰か人がいた」
 「なんだ、それがどうした?」
 ジョンも小声でさけんだ。
 「いいか、僕らは学校に休学届けを出してないんだ。だからここで誰か人に見られるわけにはいかないんだ。……三十分後の朝の会で抜け出したことがばれちゃうだろ」
 トムはいつも抜け出すとき、そんなことは気にしないのだが今回だけは誰にも見つからず、遠くに行きたかった。
 何かものすごいお宝があるような気がしてならなかった。
 「そ、そうだな」
 ジョンもトムの気持ちが分かったようだ。
 そのとき二人は大変なことに気がついた。トムもジョンもこの部屋に誰もいないことをまだ確かめていなかったのだ。
 二人はそっと後ろをふりかえった。



       2

 「おや、大家先生。どうしました?」
 大家先生はさけぶのをやめ
 「あっ、ジョーンズ先生。実はジョージが、ジョンに部屋の壁に穴を空けられて困ってるって言われたので確かめに……」
 「そうですか。それでジョンは」
 「それが…さっきから呼んでいるんですが、これがうんともすんとも言わないんですよ」
 「うーん、ジョンの性格からして居留守を使うとは思えないし――」
 「たしかに。あの子ならひょいと顔を出して、何か用ですかって言うに決まってますもの」
 「じゃあ、どこか遊びに行ったんでしょう」
 「そうですかねぇ」
 しょうがない、後で確かめようと大家先生が帰ろうとすると
 「あ、そうだ、今日は大家先生も朝の職員会議に出席してください」
 「あら、めずらしい。今日はなにか?」
 大家先生は、呼ばれるのはめったなことなので何かあったな。と思った。



 二人がふりかえると、ジャーと水の流れる音がした後、バタンとトイレのドアが閉まる音がした。誰かが出てきたのだ。
 「……」
 トムはそとへ出ようとドアを押した。
 「あかない」
 「えっ?」
 ジョンも押してみた、力強く押してみた。やはりあかない。
 「……」
 二人の目が合う。ふと、トムは奥の方を指差す、その先にはクローゼット、自然に足が動きトムといっしょにクローゼットの中に入る。

 「だあれ?」
 部屋の住人が玄関の方に歩いてくる。

 トムとジョンは暗闇で固まっている。

 住人がドアを開けドアノブによっかかって顔を外に出す。
 「あれ? 誰か来た?」

 ジョンは、なんで彼女はドアが開けられるのか分からなかった。

 「音がしたような気がしたんだけどな……」
 住人は奥にかえっていった。

 「…………もういいか?」
 ジョンはクローゼットからすきまから外をうかがう。そのとき、玄関のドアを乱暴に叩く音が聞こえてきた。ドアノブが微かに振動している。二人は息を飲んだ。
 「はーい! いまいきまふー」
 住人が歯ブラシをくわえながら出てきた。
 ――ドンドンドン! 
 住人がドアを開けた。


----






なにがやばいって「こんにちは。ジョン、きょうはいい天気ですねぇ」というセリフだけ思いついて、突然ワードを起動して書いちゃったところ。

空気が蘇ってきます。

昔の自分の脳内にあった映像が。

質感も細やかに再現されてくる。

僕は映画が撮りたかったんだ。
  1. 2009/12/11(金) 19:55:00
  2. | Comment:2
<<2009年ふりかえり | home | 渋家第1回パーティ>>

Comment

シナリオみたいですものね
  1. 2009/12/11(金) 23:25:00 |
  2. URL |
  3. 酒茶漬け #mxhIUcQY
  4. [ 編集]

>>さっけん

背景描写がなく、セリフで物語が進むってことは、ライトノベルですね。
ヘヴィーノベルを目指しましょう。やっぱり、やめましょう。
  1. 2009/12/12(土) 19:51:55 |
  2. URL |
  3. やなせ #-
  4. [ 編集]

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