今年に入ってけっこうな量の風邪をひいているので、そろそろプロフェッショナルを名乗ってもいいと思う。
■予兆
風邪を引いたと認知する2日前から予兆ははじまる。
体調管理のできる人はここで食い止める。
ちょっとした違和感。無意識の領域だ。
「あ、なんか風邪引きそう」というもの。
ここで休めればよいのだけれど、なかなか人生そうはいかない。
次のステップへ駒を進めることになる。
■導入部
風邪の引き始め。予兆から2日後、またはなんらかの原因によってこちらのフェーズへ移行する。
ここで「寝ていれば治るだろう」と侮っていると、次のフェーズへ移行することになるので、スケジュールはキャンセルしておきましょう。
この時点で病院にいけるとスマート。諸症状がはっきりしていれば、症状に対応した薬を処方してもらえます。
通常は2日間。
■悪化部
いよいよ風邪が身体も精神も蝕む領域。関節の違和感、頭痛、鼻水、喉の痛み、だるさ、熱、すべてが最骨頂に達します。
立ち上がるだけでふらふらして、文字通り寝込む状態に。
時間間隔は飛んでいき、曜日が分からなくなります。
このフェーズも2日間ぐらい。
■絶望部
悪化部を通り越し症状がよくなるかと思いきや、その状態が長く続きます。
「果たして治るんだろうか」
「健康だったときの状態を忘れてしまった」
「風邪がなおったら、あれをやりたい、あそこに行きたい」
と精神面でのダメージが大きいです。周りが元気であることに無性にイライラして当たってしまいます。
本来のスケジュールを思い出し、焦り、それが実行できなかった悔しさとして湧き上がってきます。
ここが一番辛く、長く、5日間ぐらい続きます。
■忘却部
もはや風邪が身体の一部となり、そのまま日常生活を続けます。
風邪という自覚はあるものの身体が動かせる状態。
この状態になったら、さらに5日間ほどで完治します。
■健康って何?
そもそも風邪が治るというものが幻想です。健康なんてありません。
ただそれが表に出ているか、そうでないか。
治るという幻想に取り付かれるとますます辛くなります。
風邪は体を休めるいいきっかけ。
「風邪は、治すべきものではない。経過するものだ」と野口晴哉先生も書いています。
得るものの多い、よい風邪でありますように。
それでは健闘を祈る。
- 2010/07/11(日) 21:55:47
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